〇一
いぶし瓦の美しさは、光を「照り返す」のではなく「沈める」ところにあります。
雨の日は墨色に、晴れた日は銀鼠に。空の色をうつして表情を変えながら、それでいて決して主張しない。私たちが惚れ込んでいるのは、その静けさです。
静谷瓦葺工舎は、いぶし瓦だけを専門に葺いてきた工舎です。派手な仕事はできません。そのかわり、軒の一直線、棟の反り、瓦一枚の目地まで、図面の意図を屋根の上で正確に実現します。
建築の最後のひと筆を、私たちに任せてください。
〇二
図録のように、三つだけご紹介します。
設計事務所との協働。軒の出1.2mの深い切妻に53判のいぶし瓦。「瓦の目地を柱の芯に揃えたい」という設計者の要望に、割付図の段階から参加して応えました。
四畳半の茶室。むくりのついた小さな屋根に、特注の小丸瓦を一枚一枚合わせながら葺きました。にじり口の庇の納まりは、大工と現場で三日話し合って決めたものです。
築120年の古民家。土葺きの瓦を一度すべて下ろし、使える瓦を選別して七割を再利用。足りない分は同じ窯元の瓦を焼いてもらい、新旧が馴染むよう混ぜて葺き直しました。
※ご提案の際には、施工写真と図面資料の一式をご覧いただけます。
〇三
瓦は、選ぶところから仕事です。
焼成の最後に燻化させ、表面に炭素の被膜をまとわせた銀色の瓦。経年で表情が深まり、五十年かけて美しくなっていきます。
産地の窯元と直接やり取りし、案件ごとに焼きのロットを揃えます。同じ「いぶし銀」でも、窯が違えば色が違う——だから揃えるのです。
屋根の寸法から瓦の枚数と目地を逆算する「割付」。軒とケラバに半端を出さない割付図を、施工前に必ず作成してお見せします。
〇四
「和瓦で納めたいが、納まりの検討相手がいない」——設計事務所の方から、そうしたご相談をよくいただきます。基本設計の段階からで構いません。むしろ早いほど、屋根はきれいに納まります。
〇五
| 屋号 | 静谷瓦葺工舎(しずたに かわらぶきこうしゃ) |
|---|---|
| 代表 | 三代目(一級かわらぶき技能士・瓦屋根工事技士) |
| 所在地 | 兵庫県◯◯市◯◯町 5-6 |
| 電話 | 050-000-0004 |
| 業務 | いぶし瓦葺き工事・数寄屋/茶室の屋根・古民家の葺き直し・割付/納まり設計協力 |
| 対応 | 近畿・中国・四国(設計協力は全国、オンライン打ち合わせ可) |